春岡地区地域福祉行動計画(第5次計画)

春岡地区では、春野など大きな団地の造成は一段落していますが、深作を中心に、住宅建設が進み世帯数が微増している地域も見られます。

このもとで、住民の高齢化は着実に進んでいる一方で、春岡小学校の児童数が微増を続けているなど子どもたちの数も多くなっています。住民が置かれている状況を把握し、地域福祉活動を進めることが、いよいよ大事になっています。また、高齢者福祉・介護施設や児童福祉施設(団体)、障がい者福祉施設等も徐々に増えてきており、お互いの活動状況の共有と連携も大事な課題です。

このようななかで、第5次「地域福祉行動計画」策定に当たって、自治会や民生委員児童委員、地域の各種福祉施設・団体、高齢者などにアンケートをお願いし、課題の整理、行動計画の検討に当たってきました。また、いまの社会情勢で地域福祉に求められている課題や視点に関して、専門家の知見もいただくため、研修も行いました。

本計画をまとめる際に大事にしたことは、アンケートでも多くの指摘があった、自然環境の良さや人間関係の良さなど地域の良さを生かした取り組みを考えること、「声なき声」に耳を傾けることなど、これまで福祉活動で視野に入っていなかった分野、階層へも目を向けることなどです。
具体的な活動を検討するに当たっては、地区社会福祉協議会が、地域の多様な団体で構成されていることを生かしながら、相互支援的な活動や、地域の自主的な活動を育てていくという観点も大事にしました。また、アンケートで多く出された、行政へ要請すべき事項も、さまざまなチャンネルから関わっていくことが必要ではないかと考えています。

新型コロナの感染が中期的には継続するであろうことも念頭に置きながらも、各種活動・事業を中止するという措置だけでは、福祉活動自体が止まってしまうので、ワクチン接種や、活動の規模を工夫することも含めて、感染防止対策をとって活動を継続することも大事ではないかと考え、検討しました。

最終的なまとめに当たっては、事前に実施したアンケートなどにより、いま春岡地区で解決が求められている課題を、大きく6点(第3章)に整理し、具体的な活動については、実践の枠組みをもとに5点(第4章)に亘って整理し、とりくむテンポについては、特に記載が無い限り、毎年度の事業計画の中で具体化します。